2021/05/12 |Gechic 編集部
ライブ配信に必要なハードの接続ができたら、次はOBS Studioを使ってSwitchの実況生配信とゲーム動画の録画について簡単にレクチャーしていきます。今回の目標は、プロの実況者のように、背景画像、背景透過チャットルーム、Webカメラ映像とゲームのメイン&サブ画面を加えた配信画面を作り、マイクの設定もあわせて、楽しくて最高のTwitch実況ライブ配信演出を楽しむことです!
▼持ち運び可能なライブ配信デバイス▼
▼カスタマイズ背景、Webカメラ、背景透過チャットルームを追加すれば、実況をさらに目立たせることができます!▼
まず、ノートPCにOBSをインストールします。
➤ OBS公式サイトのダウンロードページ → https://obsproject.com/
➤ ご使用のOSをクリックするとインストーラーがダウンロードされます。
➤ zipファイルを解凍してインストールを実行します。
➤ インストール終了です。
まず、キャプチャデバイスでSwitchのゲーム映像画面をキャプチャしてから、配信ソフトへ取り込みます。
#1: ソースの下にある「+」記号から「映像キャプチャデバイス」を選択します。
#2: 「ソースを作成/選択」ウィンドウがポップアップするので、[OK]をクリックします。
#3: 「映像キャプチャデバイス」ウィンドウがポップアップします。
• デバイス ➤ キャプチャデバイスの名前を選択してください
• 解像度/FPSタイプ➤ カスタム
• 解像度➤ 1920 X 1080
• FPS➤ 60
#4: Webカメラを追加する場合は、「映像キャプチャデバイス」をもう1つ追加して、「デバイス」からノートPCのWebカメラ名を選択します。
💡ヒント:枠をドラッグすることでサイズを調節できます。Altを押すと自由にカットアウトができます。
#5: 次に、同じようにソースの「+」記号から、「音声入力キャプチャ」を追加し、「デバイス」からお使いのキャプチャカードを選択します。通常、真ん中のミキサーエリアに「音声入力キャプチャ」と出て、緑のレベルメーターが動きます。
マイクでの音声入力が必要な場合、この手順でマイクの背景音声を取り除いて、配信の音質を聞きやすくすることができます。
#1: 「ミキサー」から「マイク」と進み、「フィルタ」を右クリックします。
#2: 黒いエリアで右クリックを押して「ゲイン」を追加します。
#3: 「ゲイン」ではマイク音量を大きくすることができます。必要に応じて調整してください。数値が大きすぎるとノイズも大きくなりやすくなるため、ここでは+6dBに設定します。
#4: 次に、右クリックで「ノイズ抑制」を追加すると、ゲイン数値を上げすぎて生じたノイズを除去できます。左に動かすとノイズが小さくなりますので、-26 dBに設定します。
#5: 「ノイズ抑制」を追加してもノイズ除去ができない場合は、右クリックで「ノイズゲート」を追加することで、詳細な設定ができます。
➤ 開放閾値:-26dBに設定している場合、-26デシベルより小さい音声はすべて入力されません。
➤ 閉鎖閾値:この数値より小さい音声は自動でミュートとなりますので、ここでは開放閾値より5dB低く設定します。
以上の数値は固定の設定ではありませんので、数値を微調整しながらご利用の環境に最適な設定を何度も試すことができます。
いよいよ、最も楽しい動画編集部分を見ていきましょう~。OBSのソースは、Photoshopのレイヤーコンセプトと同様で、上下に重なっていて、目の記号で表示と非表示レイヤーを切り替えることができます。ロック記号は固定レイヤーなので動かすことができません。
ここで 背景の追加、チャットルームの追加、 チャットルームの背景透過の設定を説明します。
Webカメラを追加するとゲーム画面の一部を遮ってしまうことがあります。そこで、Webカメラ画面だけでなく、ゲーム画面も縮小することができます。縮小してできたベースレイヤーに、別の背景を追加することで、素敵な画面レイアウトができます。
ゲーム画面をWebカメラ画面に合わせて縮小すると現れる黒いベースレイヤーに好きな背景を追加することで、自分だけのオリジナリティあふれる配信画面を作ることができます。
#1: 背景フォルダーを開く
#2: 選択した背景をドラッグする
#3: 「ソース」の一番下のレイヤーに背景をドラッグする
#1: Twitch TVに入り、右上のプロフィールアイコンをクリックして、プルダウンメニューから「チャネル」をクリックします。
#2: 個人チャネルページの下にある「チャット」タブをクリックします
#3: チャットルームの場所で下のほうにある歯車アイコン(チャット設定)をクリックして、「チャットをポップアウト」を選択します。
#4: チャットウィンドウがポップアップしたら、上に表示されたサイトアドレスをコピーします。
#5: 「ソース」から「ブラウザ」をクリックして作成します。ウィンドウがポップアップしたら新しいソースを作成して名前を「チャット」にします。
#6: [OK]を押すと、新しいウィンドウがポップアップします。
➤ URL:先ほどコピーしたアドレスを貼り付けます。
➤ 幅:500(お好きなレイアウトに合わせて入力します)
➤ 高さ:500(お好きなレイアウトに合わせて入力します)
#7: 「ソース」から、「チャット」を探してロックの記号をクリックすると、ウィンドウが固定されます。
#1: Streamlabsの機能を使って、チャットルームの背景透過を行うことができます。こちらからStreamlabsのログイン画面に進み、Login with Twitch(紫ボタン)を選択します。
#2: ログイン後、上部の検索欄に「Chat Box Widget Settings」と入力します。
#3: Widget URLでCopyをクリックするとサイトアドレスをコピーできます。下のほうでチャットルームのフォントなどの機能も調整できます。
#4: OBSに戻り、「チャット」の場所で右クリックを押して「”チャット”のプロパティ」を選択し、先ほどコピーしたアドレスをアドレス欄に貼り付けます。
最後に、Twitchでのライブ配信を例に、配信設定を見ていきましょう~
ここで配信、出力、映像解像度の設定を行うことで、スムーズにインターネット上で配信を公開することができます!
#1: 「配信」をクリックして「サービス」から「Twitch」を選択します。
Twitch TVの画面に入る:
#1: Twitch TVでプロフィールアイコンをタップし、[クリエイターダッシュボード] > [設定]> [配信]と進み、ライブストリームキーをコピーして「ストリームキー」欄に貼り付ければ完成です。
*他人にチャネルを利用されないよう、このライブストリームキーは開示しないでください。
OBSに戻る
#2: 「配信」をクリックして「サービス」から「Twitch」を選択します。
#3: 「設定」から「配信」を選択し、ストリームキーを貼り付ければ完成です。
#1: 出力タブに進み、出力モードで「詳細」>「配信」をクリックします。
#2: 「エンコーダ」はH.264を選択することで、ビットレートの調整ができます。
*もう一つのひとつのオプションはX264です。同レートにおいて、X264 はH.264より高画質ですが、X264エンコーダではCPU使用率が高くなるため、コマ落ちするようであればH.264に変更してください。
#3: 次に、ビットレートを調整します。ビットレートと解像度はライブ配信の画質に関わる重要な設定です。ライブ配信動画が高ビットレートに対応しているかどうかは、ご利用のネット環境のアップロード速度に関係します。
➤ インターネットの通信速度をチェック: https://www.speedtest.net/
➤ ビットレートは高いほうが高品質となりますが、ライブ配信の場合、ネットワーク帯域幅およびプラットフォームの制限を考慮しないと配信の遅延や配信落ちが生じることがあります。ここでは、Twitchのビットレートの上限を6000kbps!に設定します
*アップロードスピードが 5Mpbsより低い場合、まずはインターネット速度のグレードアップをしてからライブ配信に臨みましょう。
ライブ配信プラットフォームのビットレート参考値 :
*通常、ビットレートが高くなれば、映像出力画質がより良くなりますが、ビットレートの設定が高すぎるとコンピュータの負荷も大きくなりますので、解像度に応じた適切な動画ビットレートを選択してください。
#4:「CPU使用のプリセット」はCPUの使用率を設定します。ここでは「veryfast」を選択します。
#5: キーフレーム間隔は、2を選択します。
最後、画像の解像度を設定します。
# 1: 左上から「ファイル」を選択し、「設定」をクリックして「映像」を選択します
# 2: 基本(キャンバス)解像度:Switchの最高解像度である「1920×1080」を選択します
*縮小ファイルが必要な場合は、低めの解像度を入力することもできます
#3: 出力(スケーリング)解像度:同様にSwitchの最高解像度である「1920×1080」を選択します
# 4: 縮小フィルタ:「ランチョス(先鋭化スケーリング、36サンプル)」を選択します
*一般的な性能のグラフィックカードをご利用の場合は、「バイキュービック(先鋭化スケーリング、16サンプル)」も選択できます
これで完了です!このようにOBSの基本設定ができれば、あとはプロの実況のような動画をアップロードすることができます!
プロのSwitchゲーム実況者になるのは、実は思うほど大変ではありません。どこにでも携帯できるM505EモバイルモニターとノートPCさえあれば、どこでも簡単にプロのようなゲーム実況を始めることができます。また、いつでも生配信に切り替えられるので、オリジナリティも発揮できます。このセットがあれば、配信を行う際にチャンネルを開設できて、スケジュールに影響しないため、毎日時間通りに実況することができます。
▼軽くて小さなノートPCのデュアルモニターなら、家のどの場所に置いて使用しても場所をとりません。▼