Raspberry PiのIoT活用- Windows 10 IoT Core と15.6インチタッチモニターのインストール
2021/07/20 |By G 編集者
IoT(モノのインターネット)は近年注目されている技術です。デバイスをクラウドに接続したり、データを収集したり、環境を見守ったり、データを計算・処理したり、さらには機器などを遠隔制御することで、インダストリー4.0の無人工場やスマートホームを実現しています。いわゆる「IoT」は今の生活の一部として定着しつつあります。
モノのインターネットの幅広い需要に応じて、Microsoft®はWindows Emboddedに基づいて一連のWindows IOT OSとAzureクラウドベースのプラットフォームを開発しました。
この中には、Raspberry Piに対応するWindows 10 IOT Coreも含まれており、小型で安価なRaspberry PiでIoT(モノのインターネット)を活用し、IoTゲートウェイまたはエッジコンピューティングデバイスとして使います。
以下の手順に従って、Windows 10 IoT CoreのOSを簡単にインストールできます。RaspberryPiにM505Tを接続した後、Windows 10と互換性のあるモニターM505Tを起動後にプラグアンドプレイになります。IoTの概念を理解したところで、実際にWindows IoT Coreを使用したM505TとRaspberryPiのタッチ操作を見ていきましょう。
1. Windows 10 IoT Core のインストール
Windows IoT CoreはMicrosoft® IOTのOSの中で最も洗練されたバージョンで、小型スマートデバイス向けに開発され、Raspberry Pi、Minnowboard、Dragonboard、NXPなどの小型シングルボードに対応します。システムのインストールには、Microsoft®が提供する「IOT Core Dashboard」を使用することをお勧めします。
IoT Core Dashboardをダウンロードするには、ここをクリックしてください
① パソコンはIoT Core Dashboardをインストールして起動します。
② フォーマットしたMicro SDカードをパソコンに挿入します。
③ 【新しいデバイスのセットアップ】をクリックします:【デバイスの種類】を【Broadcomp[Raspberry Pi 2&3]】にします。
④ デバイス名とパスワードを入力します。
⑤【ダウンロードとインストール】をクリックします。
⑥ Micro SDカードをラズベリーパイ3に挿入します。
2. M505Tタッチモニターとの接続
① HDMIケーブルをM505TとRaspberry Piに接続します。
② USB-A – USB-C タッチ信号ケーブルをRaspberry PiのUSB-AポートとM505TのUSB-Cポートに差し込んで、タッチ信号を転送します。
③ USB-CケーブルをM505 Tの電源ポートと5 V-2 アダプターに接続し、モニターに電力を供給します。
④ USB-A – Micro-USBケーブルをRaspberry Piと5 V-2 Aアダプターに接続し、Raspberry Piに電力を供給します。
⑤ 起動後、M505Tタッチモニターを使用することができます。Windows 10 IOT Coreの地域などの設定はシステムの指示に従ってください。
(注:M505Tは、Windows 10に準拠した静電容量式タッチモニターで、Windowsユニバーサルドライバーに組み込まれたHIDタッチスクリーンドライバーに準拠しているため、プラグアンドプレイに対応しています。)
3. ディスプレイの解像度と向きの設定
M505TはWindows 10と互換性があるため、windows10 IoT Core OSは接続時に自動的にM505Tに表示されます。個々のニーズに応じてパーソナル化された表示設定が必要な場合は、以下の手順に従い、「Windows Device Portal」を開き、IoTデバイスの設定を行ってください。
① ” デバイスポータル(Device Portal)”を起動する
IoT Dashboardのウィンドウの「自分のデバイス」をクリックすると、次に示すようにネットワーク上のRaspberry Piがここに表示されます。このデバイスを右クリックして、【デバイスポータルで開く】を選択します。すると、デフォルトブラウザ表示が開きます。
② ディスプレイとスクリーンキーボードの設定
▲ Windows Device Portalはポート8080を通してIoTデバイスの各項目に表示設定ができます。
【Display Resolution】でモニターへの出力の解像度と周波数を選択します。【Display Orientation】(表示方向)では、横、縦、横(反対向き)、縦(反対向き)などの表示方向を指定できます。
注1:解像度で、M505Tの場合は「1920x1080(60Hz)」を選択してください
注2:Display Orientationが縦または縦(反対向き)を選択した場合、画面表示は縦表示に変更されますが、タッチ操作を使用する場合は横表示しかできません。これはWindows 10 IOT coreのシステムがTable PCモード-タッチ操作の画面回転に対応していないため、まだ解決されていません。
▲ スクリーンキーボードを使うなら、On-Screen Keyboardを選択してください。