2021/05/03 |Gechic 編集部
ハードゲーマーとして、自分のゲームの様子を録画して友達とシェアすることや、自分のスーパープレイをアップロードしてゲームチャンネルを開設することを考えたことはありませんか。
しかし、Switch本体内蔵のゲーム録音では秒数制限があるため、解説字幕や背景、特殊効果、ワイプ画面等を追加したい場合、Switchのゲーム信号をノートPCのOBS(オープン・ブロードキャスター・ソフトウェア)へ転送してストリーミング配信をするのですが、この場合、Nintendo Switchを直接ノートPCにつなげて完成!というものではありません。OBSを通じてSwitchのゲーム画面を長時間録画する場合も、Twitchを通じてSwitchのゲーム実況を行う場合も、生配信用機材「ビデオキャプチャーデバイス」を通じてゲーム画面を録画することで、USBポートからゲーム画面をノートPCに転送できるようになります。
今回は、Switchを遊ぶ場合の入門用のビデオキャプチャーデバイス(USBとHDMIインターフェースがあればOK)を通じて、ノートPCとデュアルモニターでゲームのストリーミング配信を行う方法について紹介します。配信用機材のリストとその機能、機材の接続方法、OBSの設定方法など、どれもとてもシンプルです。この記事を読めば、すぐにプロ実況者のようにゲームのライブ配信用機材を設置できます!
SwitchでもPS4でのライブでも、ベテラン実況者はデュアルモニターを利用しています。その理由は、デュアルモニターならゲーム画面とライブシステム画面を別々にクリアに表示できるからです。1つのモニターでゲームを操作し、もう1つのモニターでライブプラットフォームに映像をアップロードしたり、チャットをチェックしたり、特殊効果を切り替えたり…。デュアルモニターでのゲームライブ配信なら、操作が便利になるだけでなく、高画質なビデオのキャプチャーも簡単にできます。さらに、ゲームのレビュー画面のコマ落ち問題を避けることができるので、多くの実況主が最も推すライブ配信ハードウェアチョイスです。
💡 Switchデュアルモニターでゲームのライブ配信をする時に、必要となる主な機材です。
1. Switch本体:USB-CとHDMI映像出力の2種類の選択肢があります。長時間操作できるよう、通常はSwitch をドックに置いて充電しながらドックのHDMIポートから出力します。
2. ノートPC : ライブストリーミングソフトウェア(オープンソースのOBSなど)をインストール済みで、異なる入力元の映像を編集できて、映像を配信用プラットフォームにアップロードできるもの。
3. AVerMedia BU110キャプチャーデバイス : ゲーム画面のコードをキャプチャーしてPCへ送ることができます。キャプチャーデバイスには、キャプチャーカードとキャプチャーボックスの2種類があります。キャプチャーカードは、PCのマザーボードに直接取り付けます。キャプチャーボックスは、ノートPCに外付けするのに適しています。 BU110 は、1-IN-1-OUTの基本的なキャプチャーデバイスで、USBポートを通じてノートPCに接続します。
4. GeChic M505Eモバイルモニター (Switch 外付けモニター): Switchのゲームビデオ信号を受信し、ゲームのメイン画面とします。M505Eが通常のモバイルモニターと最も違う点は、HDMI-Loop機能(HDMI Pass Through機能ともいいます)に対応していることで、HDMI-Inポートで受け取った映像をHDMI-Outポートからキャプチャーデバイスに流すことができます。
5. ヘッドセット : 実況者がゲーム音をききながら、音声で視聴者に話しかけることもできます。
機材接続図 :
Switchのゲーム画面をM505Eモニターに拡大出力してメインのゲーム画面となり、M505EのHDMI-OUTポートからビデオ映像をコピーしてビデオキャプチャーデバイスコードへ送り、ノートPCのOBSプラットフォームへ転送します。
💡 メリット
★ M505Eゲーム画面とノートPCのOBS画面を同じ高さに設置することで、双方向の視聴と操作に便利
★ ゲーム画面とOBSキャプチャーウィンドウを別々にすれば、キャプチャーデバイスの機能の影響を受けず、ゲーム画面のコマ落ちなし!
★ M505EのHDMI-Loop機能を利用すれば、1-IN-2-OUTのビデオキャプチャーデバイスを購入する必要がありません
補足説明:HDMI IN と HDMI OUT
● HDMIは、高画質のマルチメディアインターフェースで、音声と映像の信号を同時に転送することができます。HDMI規格の設備は、通常HDMI出力デバイス (source device)とHDMI 入力デバイス(sink device)の2種類にわかれます。
● IN は、INPUT(入力)の省略で、映像信号を受け取ります。通常、外付けモニターやテレビモニターはいずれもHDMIの入力デバイスとしてHDMI INポートを備えているので、デジタルチューナーやPCのビデオ出力信号を受信することができます。
● OUT は、OUTPUT(出力)の省略で、ビデオ信号を出力することができるHDMI信号の出力デバイスです。通常、家庭用ゲーム機やノートPCのHDMIポートはいずれもHDMI OUTであるため、映像の入力ができません。つまり、これこそが「ノートPCに直接Switchを接続して遊ぶことができない理由」なのです。
HDMI入力デバイス
HDMI出力デバイス
Switchのデュアルモニターゲームの配信の仕方について紹介!
ゲーム画面とOBSインターフェースを別々のモニターで使用すれば、実況プロセス全体がさらにスムーズになりました!M505E のフルHDトゥルーカラーの15インチのモバイルモニターなら、大画面で遊んだゲーム画面をキャプチャーデバイスやPCに出力することができます。そうすれば、視聴体験がより向上し、キャプチャーデバイスとPCを接続して、1つのモニターでゲーム画面とOBSのモニタリングを行うよりも、よりスムーズでコマ落ちがなく進行できます。
ノートPC、モバイルモニター、キャプチャーデバイスとSwitch、いずれも携帯に便利なため、友達の家で徹夜で遊んだり、オフィスに持って行ったり、または単純に環境を変えてライブをするなど、いつでもどこにでも持っていける組み合わせです。
機材の接続ができましたが、もちろんライブ配信に必要なソフトウェアも準備する必要があります。現在、ストリーミング配信がこれだけの人気となり、配信ソフトウェアの選択肢も少なくありません。そこで、とても有名な OBS Studio や、配信者が最近そろって推している、同じく無料の Streamlabs OBS (残念ながらMac非対応です)でゲームの録画を実際に体験してみましたが、まったくコマ落ちもなく、かなりすばらしいものでした。
Avermediaでは、配信ソフトウェア RECentral もリリースしています。自社のキャプチャーデバイスに対応しているため、キャプチャーデバイスのデバイスドライバーの更新やキャプチャーデバイスの設定を確認する手間が省けるので、こちらも無料配信ソフトウェアの選択肢の1つとなっています。
次の記事では、Mac、Windowsどちらでも使えるOBS Studioを使用して、OBSソフトウェアの設定と操作方法について詳細に紹介していきます。