人気で選ぶ?詳細スペックで選ぶ?コスパの良いモニターを選ぶポイント、5大スペックの「都市伝説」を解説!
2019/07/11 |Gechic 編集部
4K? 144Hz? USB type C? 様々なスペックに目が回りそうです。高いモニターを買ってもいいけれど、コストパフォーマンスの悪いモニターを買うのはいやだという方は、モニターを買う前に一緒に5大キーワードを見ていきましょう。
多機能モニターが欲しいのでなければ、予定する利用方法に沿ってスペックの取捨選択をしましょう。他人にとって薬でも自分にとっては毒になるかもしれないので、最高スペックのモニター以外を選択するほうが基本的なニーズに応えてくれるかもしれません。実際に利用する上で100%の実力が発揮できればそれでOKです。
コスパの良いモニターを選ぶポイント
1. サイズ編
サイズは「大画面」を求めるのではなく自分のニーズに合わせて選ぶ
テレビを買う時にリビングの坪数や視聴距離でサイズを決めるように、据え置き型モニターも環境やその他要素を考慮します。
机の奥行で視聴距離を決定する
医師によると、目とPCモニターの距離は45~60㎝以上離すのが適しており、両目を水平にしてから下に10~20°うつむく角度が最適とのことです。距離が近すぎると圧迫感があり、モニターが大きすぎると見る時に頭や視線を大きく動かさなければならないので適切ではありません。
デスクの奥行と次の表を参考にしながら適切なモニタサイズを選びます。
モニタースタンドで机を傷つけないために
サイズは体積に影響し、体積はスタンドに影響します。よく見られるスタンドデザインは、モニタのバランスを安定させるために、大きなモニターにより大きく、より重いスタンドがついてきます。「分厚いモニター」がデスクの上に置かれるとそれだけで机の半分以上のスペースを占め、さらに傾斜角度を調節したら、もう一気にスペースがなくなってしまいます。
角度が有限
角度調整が難しい
スタンドが収納不可
---- お勧めします ----
空間に合わせて機器のサイズを選択することが長時間の視聴でも快適さを保つ唯一の方法です。例えば、ノートPCの外付けモニターなら、13~15インチを選ぶとPCとのサイズ感もぴったりで適切な視野を保つことができ、目への負担を減らすことができます。また、高さが合うモニターを選ぶことで、デュアルモニター間で視界を動かす際の肩や首の痛みを軽減できます。
もし
デュアルモニターを外に持ち出す際に大きな荷物を抱えるのが嫌だという方は、11~13インチを選べば携帯性はバッチリです。遠出先でもPS4やXboxを遊びたいなら、15.6インチのOn-Lap 1503Eを選べば設置も収納もしやすいスタンドデザインが付いています。
2. 解像度編
4Kが最高?高解像度神話に惑わされない
オフィスでの文書作成かエンタメ使用か、それぞれの最適解像度
解像度とサイズは密接に関係しています。例えば、4Kを40インチと32インチのモニターで再生すると、32インチのほうがきれいに見えます。日常的に画像を見たり、AAA級の大作ゲームを遊んだり、映像作品を楽しんだりするなら、より滑らかな画面のほうが適しています。
解像度が高いほど画面内に詰め込まれる情報が多くなり、文字やアイコンなども小さくなり、PCシステム上の比率が大きくなるため、ソフトウェアを開いた時にぼんやりした画面に感じます。13インチの場合、多くの文書での使用でフルHDやHDを選ぶと、画像と文字の比率が滑らかで見やすくなります。
一般的なオンラインゲームや家庭用ゲーム機のプレーヤーは、ゲームとPCの機能を考えます。4Kや5Kモニターで144Hzのリフレッシュレートを持つ製品は多くありません。FPSゲームではCPUとグラフィックカードの性能の影響を受け、ゲーム本来の楽しさが味わえません。モニターのリフレッシュレートが高くても味わえず、解像度が高いモニターの場合、グラフィックカードの性能がついていけず、全体の性能に影響することも。つまり、画質と滑らかな動作の間でバランスを取ることが大切で、解像度が高ければ高いほど良い、ということはありません。
---- お勧めします ----
文書作業には高解像度の「驚きの神器」は要りません。HDやフルHDの方が仕事には適しています。外出先でゲームを遊ぶなら、15インチを超えないモバイル機種で1080P画質、60Hzリフレッシュレートのものを選びましょう。PS4やXboxなら、速度、価格、解像度の平均的なパフォーマンスで選ぶことで、一般的にはプレーヤーのニーズに応えることができます。
3. パネル編
3種のパネル、どれを選ぶ?
正直なところ、最大の違いは、「反応速度」と「コントラスト」にあり、プロのゲームプレーヤーや絶対的な審美眼の持ち主でもなければ、反応速度の違いはそこまで感じられません。動画再生や静止画面(平面設計、映像編集、監視カメラ等)に多く利用するのであれば、広視野のパネルを選ぶと色差が出にくいため全体の画質表現が良くなります。
よく見かけるパネル3種TN、VA、IPS、その違いはどこにあるのでしょうか。
sRGB、Adobe RGA、NTSC等の色域スペックはもちろん重要ですが、モニター本体の内蔵オプションからRGB、色温度等の設定が可能であれば、色彩をお好みに合わせて調整できるだけでなく、2つのモニターを比較する場合でも、もう一つのモニターに近い状態に色校正することができますよ。
「ノングレア」、「光沢」は
表示効果の決定打
光沢パネルは実際、ノングレアに比べてコストが抑えられ、輝度もより高くなるため、多くのノートPCで使用されています。その美しさに魅了された消費者は、実際の使用後に反射や指紋等の視界への干渉問題に対することとなるのです。ノングレアは派手ではありませんが、シリカコーティングされたパネルの表面は明るくも滑らかでもなく、光の反射が大幅に低下するので、屋外や大勢で一緒に見る用途に適しています。
---- お勧めします ----
広視覚技術(IPSなど)のノングレアパネルは、その非光沢画面の視角偏差により損なわれる美しさを補い、より広い角度、高発色、高コントラスト比という特性において眩しさが抑えられているため、長時間の作業でもより疲れにくくなっているのでゲームや仕事に最適です。
4. インターフェース編
USB Type-Cがすごい!映像&音声入力インターフェースの違いとは?
多様なインターフェースを一つのモニター上に集めて、様々な機器の画面を切り替えたいニーズを一度に叶えられたら最高ですが、通常は普段接続する機器のインターフェースによってモニターを選択します。
さまざまなAV製品で一般的な出力インターフェース
HDMIは、PC製品やDVDプレーヤー、ゲーム機、カメラ等電子機器、映像機器のほとんどに採用され、モニター上に直接接続できる機器も多様になっています。DisplayPortには標準サイズポートの他に、Surface proや以前のMacBook Proにも実装されているインターフェースであるminiDisplayPortもあります。
これまでUSB Type Cはただの電源、タッチ信号出力だけでしたが、現在はUSB Type-Cのオルタネートモード技術も増え、新しいApple® Macbook Airや一部の薄型ノートブック、Androidスマホ等にこのインターフェースが導入され、高速双方向情報+映像・音声の転送を可能にし、最高で20V 5A電流伝達(Max. 100W)に対応しています。
---- お勧めします ----
少なくとも2つ以上のインターフェースがある製品を選びましょう。まず一般的な機器なら大体採用されているHDMIを1ポート、次にDPかUSB Type-Cが欲しい所です。上の表の良く見られる対応機器を参照してください。個人的にはUSB Type-Cがあれば新しいMacBookやスマホをつなげることができるので非常に便利だと思います。ポイントは電源と映像・音声を同時に出力できるというところです(これ超重要です!)
5. 目の保護編
ブルーライトカットは有効?
近距離で電子機器を使用するとLEDが発するブルーライトが目を刺激してフリーラジカルを産生し、長時間になると視網膜細胞を傷つけて黄斑部が障害される病気につながる可能性があります。モニターにブルーライトモードを実装して確実に眼精疲労や疲れを減らすことで、目を保護するもう一つの予防線になります。