USB Type-Cとは?充電、データ、映像、音声も1つのポートで完成!
2021/09/06 |Gechic 編集部
USB とは?
USBとは、PC機器とその他のデバイスを接続するインターフェースで、Universal Serial Busの略です。このインターフェースで接続されるデバイスを通じて、電力、データ、タッチ制御等の各種信号を転送できます。
USB- の背後にある英語の文字は、様々なコネクタの形状にちなんで名付けられています。
従来のパラレルポートとの革命的な交代劇により、USBは、PC、マウス、キーボード、プリンター、スマートフォンなど、あらゆる種類のデバイスで幅広く使われるようになり、今ではほぼすべての電子機器にUSBが搭載されています。また、ホットプラグ、プラグアンドプレイ、高速データ転送という3つの主なメリットがあり、USBを使用することで最大127個の外部デバイスを競合することなく同じ1つのポートに接続できます。
USBの進化は3つの規格に分けられますが、転送速度に基づいて次のようにより細分化することができます。
USBバージョン | バッケージロゴ | 転送速度(bits/sec) | 共通のUSBコネクタ | |
USB 2.0 | Basic Speed (USB 1.0) |
1.5Mbps | ||
FullSpeed (USB 1.1) |
12Mbps | |||
High Speed (USB 2.0) |
480Mbps | |||
USB 3.2 | USB 3.2 Gen1 (USB 3.0) |
5Gbps | ||
USB 3.2 Gen2 (USB 3.1) |
10Gbps | |||
USB 3.2 Gen1 (USB 3.2) |
20Gbps | |||
USB 4 | Gen 2x2 | 20Gbps | ||
Gen 3x2 | 40Gbps |
出典: wikipedia
USB Type-C:上下なく接続できるコネクタ
近年、多くのノートパソコン、MacBook、Androidスマートフォンやタブレット、モバイルモニター、そして、あの任天堂のNintendo Switch本体でさえ、USB Type-Cが使用されています。
💡 USB Type-Cは、上下に同様の12ピンがあるので、接続時に上下関係なく差し込むことができます。差し込む向きを間違えてコネクタを壊す心配もなく、現在最も広く使われている規格です!
主なメリット
1. 高速データ転送:
USB Type-AやMicro USBなど前世代ポートの転送速度は、通常USB 2.0ですが、現行のUSB Type-Cインターフェースは、そのほとんどがUSB 3.2に対応しています。そして、なんと最近発表された転送速度が最大40 Mbps にもなるUSB 4も、USB Type-Cでのみ使用可能とされています。
2. 急速充電:
USB-PDは、USB Power Deliveryの略で、USB-IF協会によって認証された電力伝送規格であり、USB Type-Cが伝送インターフェースとして採用されています。スマートフォンの充電器を例に挙げると、通常出力は約2.5W〜5Wですが、PD急速充電なら、10W、18W、36W、60W、100Wという5つの規格に対応し、2021年に発表されたPD3.1ではなんと240Wまで対応可能となりました。多くのAndroidスマートフォンやAppleシリーズ製品で急速充電機能を導入していますが、GeChic モバイルモニターの 2101H/ M505I/ M152H では、電源接続後にUSB Type-Cポートからスマートフォンやノートパソコンの急速充電を行うこともできます。
⭐ PD急速充電に対応していないUSB Type-C もありますが、急速充電したいなら、USB Type-C一択です!
デバイスの種類 | デバイス | USB PD仕様 |
Gechicモニター | On-Lap 2101H/M505I/M152H | 45W |
iPhone | iPhone 13 Mini/ iPhone 13/ iPhone 13 Pro iPhone 14 / iPhone 14 Plus/ iPhone 14 Pro/ iPhone 15 Pro |
20W |
iPhone 13 Pro Max/ iPhone 14 Pro Max/ iPhone 15 Pro Max | 27W | |
iPad | iPad Mini 6 | 22W |
iPad Air 3/ Air 4/ Air 5 | 30W | |
iPad Pro 12.9 2017~2020 | 30W | |
iPad Pro 11 2017~2022 | 30W | |
iPad Pro 12.9 2021/2022 | 35W | |
MacBook | M1 MacBook Air | 30W |
M1 MacBook Pro 13インチ | 61W | |
MacBook Pro 15インチ | 87W | |
MacBook Pro 16インチ | 96W | |
MacBook Pro 2021 14インチ | 96W | |
MacBook Pro 2021 16インチ | 140W | |
M2 MacBook Air | 30W | |
M2 MacBook Pro 13インチ | 61W | |
MacBook Pro 2022 14インチ | 96W | |
MacBook Pro 2022 16インチ | 140W |
更新日時: 2023/8
3. 映像音声転送:
USB Type-Cは、電源やデータ、さらには映像信号の送受信までできる、まさに万能ポートです!
おなじみのHDMIやVGA、DisplayPortに加えて、USB Type-Cも映像・音声データ転送の仲間入りです。VESAの DisplayPortやHDMI、IntelのThunderboltTMなど、さまざまな通信プロトコルでUSB Type-Cが転送インターフェースとして採用されています。
映像・音声データ転送に対応するUSB Type-Cは、新型ノートパソコンやスマートフォン、外付けモニターなどで普及しつつあり、その映像転送には、「DisplayPort Alt Mode」が使用され、4K以上の解像度の映像・音声データと同時にUSB信号や電力の伝送も可能です。
支USB Type-C対応のGeChicモバイルモニター
USB Type-C(DP Alt Mode)対応のノートパソコンやゲーム機と使用する場合、電力需要の比較的少ない「モバイルモニター」なら、USB Type-Cのケーブル1本で電力供給もデータ転送もOKなので、ゲーム機と一緒に外出して、簡単にモバイルモニターやノートパソコンとのマルチモニターをセットアップできます。
以下は、USB Type-C対応のGeChicモバイルモニターの一覧表です。USB PD急速充電対応モデルでは、デバイスをモニターに接続することでノートパソコンやゲーム機の充電ができます。
GeChicモニター | USB Type-C入力端子 | |||
入力電源 | USB PD出力 | DP Alt映像信号 | タッチ信号 | |
On-Lap M505E | ✔ | ✔ | ||
On-Lap M505T | ✔ | ✔ | ✔ | |
On-Lap M505I | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
M152H | ✔ | ✔ | ✔ | |
M161H | ✔ | ✔ | ||
T1シリーズ | ✔ | ✔ | ✔ | |
On-Lap 2101H | ✔ | ✔ | ✔ |
外付けモニターとUSB Type-Cの応用ワザ
デュアルモニター
ミニPC ワークステーション
ノートパソコンやスマートフォンのUSB Type-Cが対応している機能を確認する方法
USB Implementers Forum(IF)では、USB規格のロゴに明確な規定を設けており、USB-IFの認証を受けたベンダーは、規定に従ってロゴを使用できますが、ロゴのないポートやケーブルにはこれらの機能がない、というわけではありません。ご利用の製品のUSB Type-Cに対応する機能については、製品のメーカーまでお問い合わせください。
USBの規格と説明:
マーク1 | マーク2 | マーク3 |
SSはSuper Speedの略です。右上の数字は、そのデータ転送速度を示しています。 | 転送速度は20Gbpsです。バッテリーの記号は、電力供給の機能があることを示します。 | 転送速度は10Gbpsです。電力供給の機能があるし、DisplayPort映像送信に対応しています。 |
※ 詳細については、 ここ をクリックして、USB-IFが開発したUSBLOGOユーザーガイドを参照してください。
USB Type-C規格の種類と説明:
USB2.0以下です。転送速度は1.5Mbps~480Mbpsです。 | |
USB3.0です。転送速度は5Gbpsです。 | |
USB3.0です。転送速度は5Gbpsです。DisplayPort信号の伝送に対応。 | |
USB3.1です。転送速度は10Gbpsです。 | |
Thunderbolt3/4傳の伝送に対応。転送速度は40Gbpsです。 稲妻マークのないMacBookのUSB-Cポートは、Thunderbolt3/4の伝送に対応。 |
ご利用のデバイスにUSB Type-Cがあれば、接続ポートのバージョンと機能に従ってケーブルを選択できます。メーカー製のケーブルを使用するのが一番ですが、サードパーティー製ケーブルを使用する時は、必ずUSB3.2、USB PD又はDisplayPort Alt等、必要な機能に対応しているかどうかをご確認ください。通常、ケーブルが長くなることで充電効率や転送の品質と安定性が低下します。そのため、USB 2.0なら5m以下、USB 3.2なら3m以下、USB 4なら0.8m以下のケーブルがおすすめです。
USB規格の進化にともない、USB Type-Cも家電製品にもっと普及していくことでしょう。この記事を読んで、次に新しいモニターやスマートフォンを購入する際は、ぜひUSB Type-Cを隅々まで活用してみてください!