タッチモニターが反応しない?
Windows 10タッチモニターの調整&トラブルシューティング
2021/04/16|Gechic 編集部
タッチペンやタッチモニターを入手したけれど、モニターのタッチ機能が突然使えなくなってしまったことや、タッチできない、タッチ反応がずれる、手書きの線が途切れるということはありませんか?今回は、Windows 10でよくみられるタッチモニターのトラブルシューティングについてまとめましたので、一緒に解決方法を見ていきましょう!
1. ハードウェアの確認 - ポートとケーブル
タッチ制御に関する問題に気づいたら、まず最初に「ハードウェアのケーブル」が正しく接続されていることを確認します(タッチパネル・PC一体型のノートPCなどケーブルが本体に内蔵されている場合、通常ハードウェアの確認ができないため、直接次のソフトウェアの設定に進みます)。
外付けモニターが正常に動作しない場合、よくあるハードウェア問題として次の内容が考えられます。
● USBポートの接触不良
静電容量式タッチモニターは、通常USBポートからタッチ信号を受信します。PCまたはタッチモニターのいずれかのUSBポートが故障、ハンダ不良、内部の爪のゆるみなどがあると、タッチ制御が途切れる、使えないまたはモニターが表示されないという問題が起こることがあります。
● ケーブルが抜けている、挿し間違いまたはケーブルの故障
ケーブルに関する問題では比較的多くみられる原因です。モニターのケーブルを一度抜いてから挿す向きやコネクタ部分がゆるんでいないか確認してください。正確に接続してもタッチ制御ができない場合は、モニターのメーカー純正のケーブルを新しく購入して試してみましょう。
● モニターの汚れ、ほこりを拭きとる
油脂やほこりは、タッチパネル表面電位の反応不良を起こしやすいため、メガネクリーナーや柔らかい布でタッチパネルをやさしく拭きます。落ちにくい汚れの場合は、少しだけ水にぬらしてから乾拭きします。パネルに直接大量の水やクリーニング剤を付けないようにしましょう。
2. ソフトウェア設定の確認-タッチパネルが反応しない場合
モニターのタッチパネルが反応しない場合、Windows UpdateとBIOSの最新バージョンにアップデートされているか確認します。それでも解決できない場合、次の設定について考えられる問題をひとつずつ排除していきます。
● USBドライバーの更新
Windows 10のUSBドライバーが更新されていないと、外付けタッチモニターが作動できないだけでなく、その他のUSBデバイスにも問題が生じる可能性があります。
[スタート]アイコンを右クリック → [デバイスマネージャー] → [ユニバーサル シリアル バスコントローラー]と進み、直接[ドライバーの更新]または [デバイスのアンインストール] を選択してPCを再起動します。再起動後、Windowsがデバイスドライバーを自動でインストールします
● 「ヒューマンインターフェイスデバイス」のドライバーを更新する
モニターをPCに接続して、[デバイスマネージャー]→[ヒューマンインターフェイスデバイス]へ進みます。モニターが接続されるとモニター名が表示されますので、右クリックしてドライバーを更新します。
◆ ヒューマンインターフェイスデバイスでタッチスクリーンデバイスが見つからない場合は、表示設定で[非表示のデバイスを表示]を有効にしてみてください。
● PCでタッチモニターを識別する
[スタート]アイコンをクリック→[コントロール パネル]→[タブレット PC 設定]と進み、画面タブから[セットアップ(S)]を選択すると、モニター上に「この画面をタッチスクリーンとして識別するには、1本の指でタップしてください」とメッセージが表示されますので、指示に従ってタッチします。
3. ソフトウェア設定 – タッチ位置がずれる場合のタッチ入力感度の調整
ステップ1:解像度設定の確認
解像度の設定がモニターと合わないと、画面のタッチキーの位置と実際に指で触れたタッチ位置の反応にずれを感じるなど、タッチ位置の精度に影響します。
ポインターをデスクトップの画面上に置き、マウスの右ボタンをクリック→[ディスプレイ設定(D)]と進み、タッチモニターを選択して対応する解像度(例:On-Lap M505Tの解像度は1920×1080)に設定、保存します。
ステップ2:タッチ入力の補正
[スタート]アイコンをクリック→[コントロールパネル]→[タブレットPC設定]と進み、または[ペン入力またはタッチ入力に合わせた画面の調整]を検索して[タブレット PC 設定]を開いたら、ディスプレイのドロップダウンメニューからお使いの外付けモニターを選択 → [調整]をクリック → メッセージに従ってモニターに表示される十字記号をタッチして、終了後に調整内容を保存します。
4. タッチペンが使用できない、または反応が良くないとき
タッチペンは、通常ペアリングが必要になる製品が多いですが、On-Lapタッチモニターシリーズは、ペン先に導電性のシリコンゴムを使用したペンや6 mm程度の透明ディスクが付いたペンが使えます。アクティブタッチペンは感度が一定でないため、文字や線が途切れる場合は、高感度のペンを使用してください。(例:Adonit Dash3)
導電性シリコンゴム型
透明ディスク型
アクティブ方式
▲ 線や文字が途切れた
5. OSの外部タッチモニター対応可否を確認する
● MacコンピューターまたはMacBook
Mac OSは、外部からのタッチ信号に対応していないため、タッチモニターを接続しても画面表示のみとなります。これはシステム互換性の制限によるものです。タッチモニターのタッチ機能を使用したい場合は、MacOS内のソフトであるBoot Campを使います。Boot Campは、MacOS とWindowsを切り替えて使えるので、MacBookからWindows 10に切り替えて外付けタッチモニターを使用することができます。
Mac に Windows をインストールする方法
https://support.apple.com/ja-jp/boot-camp
● Androidスマートフォン
15.6インチのOn-LapM505Tの場合、USB Type-C DP Alt Modeに対応するAndroidスマートフォンに接続すれば、モニターと同時にタッチ信号、映像信号が共有できます。外付けタッチモニターを使用するには、Android OSバージョンがAndroid 8.0以上であることを確認してください。
注:USB Type-Cポートのあるスマートフォンでも外付けタッチモニターが使用できない製品もあります。お使いのスマートフォンが映像出力の可能なDisplayPort Alt Modeに対応しているか、製造元にお問い合わせください。
6. 環境の影響を排除 – ちらつきやタッチパネルの誤作動
静電容量式タッチ技術は、タッチ電位差の感度が高いため、電磁波の干渉やモニター入力の電流が不安定になることで、触れていないのに画面のタッチ制御が勝手に反応するなど、タッチ誤作動を起こすことがあります。このような場合は、周辺から受ける干渉を取り除いてください。
不安定な電流
公共スペースのコンセントは回路配線が比較的雑多になっていることが多く、電流が高くなったり低くなったりすることがあります。モニターの入力電源がこのようなコンセントまたは延長コードからのものである場合、正常にタッチできない問題が発生することがあります。
高効率機器
電気炊飯器や電子レンジなどのキッチン家電または低周波を利用するデスク用ライトなどから離して使用してみてください。これらの機器が干渉電磁波を発生して、タッチモニターの使用に影響を及ぼすことがあります。
これまでの内容をご覧いただいて、Windows 10でのタッチモニター使用の問題点が解決できたでしょうか。このほかにも、外付けタッチモニターに関してトラブルがある場合は、当社GeChicのカスタマーサポートへお問い合わせいただくか、またはFacebookページから直接メッセージをお送りください!